子供の運動会に参加して
努力は、ちゃんと人を裏切らない。息子が教えてくれたこと
先日、子どもの運動会に参加した。
運動会というと、昔は「子どもたちが走ったり、踊ったりする日」というくらいにしか考えていなかった。
でも、親になって子どもの運動会を見るようになると、見える景色が少し変わってくる。
競技そのものだけではない。
その日を迎えるまでに、子どもたちがどれだけ練習してきたのか。
どんな気持ちで毎日練習していたのか。
そして、できなかったことが、少しずつできるようになっていく過程。
そんなものまで見えてくる。
今回の運動会で、私は息子の姿を見ながら、改めて「努力ってすごいな」と思った。
そして、息子から大切なことを教えてもらった。
運動会までの時間は、決して短くない
運動会は、その日だけ頑張ればいいものではない。
何日も前から練習が始まり、同じことを何度も繰り返す。
暑い日もある。
疲れている日もある。
「今日はやりたくないな」と思う日だって、おそらくあっただろう。
それでも、息子は運動会に向けて一生懸命練習していた。
特に今回、息子は人一倍努力していた。
その姿を見ていると、
「結果がどうなるかは分からないけど、ここまで頑張っていること自体がすごい」
そんなふうに思っていた。
努力というのは、面白いものだ。
努力している最中は、なかなか結果が見えない。
昨日より今日、今日より明日。
少しずつしか変わらない。
だからこそ、
「本当にこんなことを続けて意味があるのかな?」
と思ってしまうこともある。
でも、見えないところで積み重ねたものは、決して消えない。
そのことを、今回の運動会で改めて感じた。
20キロのポリタンクを頭上に掲げて
今回、息子が参加した競技には、20キロものポリタンクを頭上に掲げて、誰よりも長く耐えるものがあった。
20キロ。
数字だけ聞いても、かなり重い。
それを頭上に掲げて耐える。
「勝てるのか?」
正直、そう思った。
でも、息子は違った。
一生懸命、真剣な表情で競技に取り組んでいた。
その姿を見ているだけで、胸が熱くなった。
そして結果は――
1番だった。
その瞬間、嬉しいという気持ちだけでは表せない感情が込み上げてきた。
「やった!」
という喜び。
「よく頑張ったな」
という誇らしさ。
そして、
「今までの努力が、この瞬間につながったんだ」
という感動。
いろいろな気持ちが一気に押し寄せてきた。
努力は報われる
もちろん、世の中には努力しても、必ず結果が出るとは限らない。
頑張ったからといって、いつも1番になれるわけでもない。
勉強でも、仕事でも、スポーツでも同じだ。
一生懸命やったのに、思ったような結果が出ないこともある。
だから、
「努力すれば必ず成功する」
とは簡単には言えない。
でも、私は今回、息子の姿を見て思った。
努力は、少なくとも人を裏切らない。
結果が1番にならなかったとしても、努力した時間は、その人の中に残る。
昨日できなかったことが、今日できるようになる。
苦手だったことが、少しずつ得意になる。
自信がなかったことに、自信を持てるようになる。
そして時には、努力した結果が目の前に現れる。
今回の息子が、まさにそうだった。
一生懸命練習した。
人一倍努力した。
そして、本番で1番になった。
まるで、
「努力は無駄じゃないよ」
と、息子自身が証明してくれたような気がした。
1番になったこと以上に嬉しかったこと
でも、親として本当に嬉しかったのは、「1番になったこと」だけではない。
それ以上に嬉しかったことがある。
それは、
一つのことに一生懸命、真剣に取り組む姿勢を見せてくれたこと。
これから息子が大きくなれば、人生にはいろいろなことが待っている。
思い通りにならないこともある。
失敗することもある。
頑張っても結果が出ないこともある。
誰かと比べて、自分はダメなんじゃないかと思うこともあるだろう。
そんな時に大切なのは、「1番になること」ではないと思う。
大切なのは、
自分が決めたことに、どれだけ真剣に向き合えるか。
「どうせ無理」と最初から諦めるのではなく、
「やってみよう」
と思えること。
そして、一度決めたことを簡単に投げ出さず、努力を続けられること。
それが、これからの人生で大きな力になると思う。
今回の運動会で、息子はそれを見せてくれた。
親が言葉で教えるよりも、ずっと分かりやすい形で。
頑張る姿は、人の心を動かす
運動会が終わって家に帰る道で、私は息子のことを考えていた。
今日の1番という結果ももちろん嬉しい。
でも、それ以上に、
「ここまで頑張ってきたんだな」
という気持ちが強かった。
人が一生懸命になっている姿には、人の心を動かす力がある。
結果だけではない。
汗をかきながら頑張る姿。
苦しくても諦めない姿。
真剣な表情。
その一つひとつが、見る人の心に残る。
そして、それは子どもだけではない。
大人だって同じだ。
仕事でも、勉強でも、夢でも。
一生懸命取り組んでいる人は、たとえ結果が出なくても、周りの人の心を動かす。
だから私は、息子に伝えたい。
「1番になったから偉いんじゃない」
「一生懸命頑張ったことが、一番すごいんだ」
と。
人生も運動会と同じなのかもしれない
人生は、誰かと競争するためだけにあるものではない。
でも、自分自身との競争はあると思う。
昨日の自分より、今日の自分。
去年の自分より、今年の自分。
少しでも前に進む。
少しでも成長する。
そのために努力する。
今回の運動会を見て、私はそんなことを考えた。
そして、息子から大切なプレゼントをもらった気がする。
それは、1位という結果だけではない。
「一生懸命やることの大切さ」
そして、
「努力を積み重ねることの素晴らしさ」
を、身をもって教えてくれたことだ。
息子の20キロのポリタンクを頭上に掲げて耐える息子の姿。
その先にあった1番という結果。
そこに至るまでの努力。
そのすべてが、私にとって忘れられない運動会になった。
人生もきっと同じだ。
すぐに結果が出なくてもいい。
誰かより遅くてもいい。
大切なのは、自分ができることを一つずつ積み重ねること。
そして、目の前のことに一生懸命向き合うこと。
努力は、すぐには答えてくれない。
でも、諦めずに続けていれば、いつか思いもしなかった形で答えを返してくれるのかもしれない。
今回、息子がそれを教えてくれた。
ありがとう。
そして、本当におめでとう。
今日の1番は、きっとタイムだけの1番じゃない。
一生懸命頑張った自分自身に勝った、1番だったんだと思う。
私も負けていられない。
息子の姿を見て、もう一度、自分自身も頑張ってみようと思った。