礼儀は愛!
礼儀は愛
あなたは、礼儀を大切にしていますか?
「礼儀正しくしなさい」
子どものころから、そんな言葉を聞いて育った人は多いと思います。
あいさつをする。
「ありがとう」と言う。
「ごめんなさい」と言う。
人の話を最後まで聞く。
目上の人には敬意を払う。
こう考えると、礼儀とは「人として守るべきルール」のように思えます。
でも、僕は最近、礼儀というものを少し違う角度から考えるようになりました。
「礼儀は愛なんじゃないか」
そう思うのです。
礼儀は、相手を大切にすること
なぜ礼儀が「愛」なのでしょうか。
それは、礼儀の根っこにあるのが、
「あなたを大切な人として扱います」
という気持ちだからです。
「おはようございます」と言う。
たった一言です。
でも、その一言には、
「今日も会いましたね」
「あなたの存在をちゃんと認めていますよ」
そんな気持ちが込められているのではないでしょうか。
「ありがとう」も同じです。
何かをしてもらったときに、「当たり前」と思わず、
「あなたがしてくれたことを、私はちゃんと受け取りました」
と伝える言葉です。
だから礼儀は、単なる形ではありません。
相手を思いやる心が、言葉や態度になったもの。
それが礼儀なのだと思います。
誰にでも同じように礼儀を尽くす
ここで、とても大切なことがあります。
それは、
「相手によって礼儀を変えない」
ということです。
自分より立場が上の人には丁寧に接する。
でも、自分より立場が下だと思った人には、急に態度が大きくなる。
そんな人を見かけることがあります。
これは本当の礼儀とは少し違うのではないでしょうか。
たとえば、会社の社長には「ありがとうございます」と丁寧に言うのに、清掃をしてくれている人には何も言わない。
お客様には笑顔なのに、一緒に働く仲間には横柄な態度を取る。
これでは、「礼儀正しい人」というより、
「相手を選んで礼儀を使っている人」
になってしまいます。
本当の礼儀とは、
誰に対しても、相手を一人の人間として大切にすること。
年齢も、肩書きも、収入も、学歴も関係ありません。
自分に何か得をさせてくれる人だから大切にする。
そうではなく、
「人だから大切にする」
これが礼儀の本質なのだと思います。
礼儀は、自分のためでもある
礼儀は相手のためだけではありません。
実は、自分自身のためでもあります。
人に丁寧に接していると、不思議と自分の心も整ってきます。
あいさつをする。
ありがとうと言う。
相手の話をきちんと聞く。
困っている人がいたら声をかける。
そんな小さな行動を続けていると、周りの人からの見方も少しずつ変わっていきます。
そして何より、
「自分は人を大切にできる人間だ」
という自信につながっていくのです。
学歴は履歴書に書けるけど、礼儀は顔に出る
こんな言葉があります。
「学歴は履歴書に書けるけど、礼儀は顔に出る。」
僕は、この言葉がとても好きです。
学歴は、履歴書に書くことができます。
どこの学校を卒業したのか。
どんな資格を持っているのか。
それは文字として残すことができます。
でも、礼儀は履歴書には書けません。
その人が普段どんなあいさつをするのか。
人の話をどんな顔で聞くのか。
店員さんにどんな態度を取るのか。
自分より弱い立場の人にどう接するのか。
そういうものは、隠そうとしても、少しずつ表情や態度に出てきます。
だから、
「礼儀は顔に出る」
のだと思います。
いくら立派なことを言っていても、人を見下すような態度を取っていれば、それは伝わります。
逆に、学歴や肩書きがなくても、誰に対しても丁寧で、感謝を忘れず、人を大切にする人には、その人にしかない「品」があります。
その品は、履歴書には書けません。
でも、人の心には残ります。
最後に残るのは、どんな人だったか
人生を長く生きていると、いろいろな人と出会います。
仕事で出会う人。
学校で出会う人。
友達。
家族。
一度しか会わない人もいます。
その人たちと、いつか別れる日が来ます。
そのときに最後に残るのは、
「あの人はどんな学校を出た人だったか」
ではないかもしれません。
「あの人はどんな会社にいた人だったか」
でもないかもしれません。
むしろ、
「あの人は、どんな人だったか」
ではないでしょうか。
優しかった。
いつも笑顔だった。
困ったときに助けてくれた。
ちゃんとあいさつをしてくれた。
いつも「ありがとう」と言ってくれた。
そんな記憶は、時間が経っても残ります。
だからこそ、礼儀は大切なのです。
礼儀とは、愛を形にすること
礼儀は、難しいものではありません。
特別な作法を覚えることだけが礼儀ではありません。
朝、会ったら「おはよう」と言う。
何かをしてもらったら「ありがとう」と言う。
間違えたら「ごめんなさい」と言う。
相手の話をちゃんと聞く。
人によって態度を変えない。
そして、目の前にいる人を、
「自分と同じように大切な人なんだ」
と思うこと。
それだけでも、人生は少し変わっていくのではないでしょうか。
礼儀とは、相手を縛るためのルールではありません。
人と人との間に、あたたかい橋をかけるものです。
だから僕は思います。
礼儀は愛。
愛というと、少し大げさに聞こえるかもしれません。
でも、相手を思いやること。
相手を尊重すること。
相手の存在を大切にすること。
それは、やっぱり愛なのだと思います。
今日、誰かに会ったら、少しだけ丁寧に「おはようございます」と言ってみる。
誰かに何かをしてもらったら、心を込めて「ありがとう」と言ってみる。
たったそれだけでいい。
その小さな礼儀が、誰かの心を温かくするかもしれません。
そして、その温かさは、きっと自分のところにも返ってきます。
人生は、考え方で楽しくなる。
礼儀を「しなければならないもの」と考えるのではなく、
「人を大切にするための愛」と考えてみる。
そうすると、毎日のあいさつや「ありがとう」という言葉まで、少し違って見えてくるのではないでしょうか。